鏡
Dear ・
困ったことがあったから手紙しました。
君なら相談に乗ってくれると思ったんだ。
クリスマスはきれいなプレゼントありがとう。いい香りがするね。
えっと…
ハリーのことなんだけど……
これは秘密なんだけど、クリスマスにハリーに透明マントが送られてきたんだよ。
送り主はわからない。
それで、ハリーはクリスマスの日にこっそり寮を抜け出して鏡を見に行った。
…僕も、連れてってもらったよ。
不思議な鏡だったんだ。
僕には自分が首席をとってクディッチのキャプテンをしている姿だった。
…僕の未来なのか、ただの空想なのか…僕にはよくわからないよ。でも…
ハリーには両親が見えたみたい。…家族かな。
ハリーは本当の家族がいないって知ってるよね?だからハリーは…鏡の虜になっちゃった。
チェスもやってくれないし、ハグリッドのことにも興味なんて持たない。
おまけにニコラス・フラメルのことなんてどうでもいいって思ってるみたいなんだ。
僕、ハリーが心配なんだ。
なんていうか…その…
このまま、僕たちのこと忘れてあの鏡の前にずっと座り続けているんじゃないかって思うんだ。
ねぇ、どうしたらいいと思う?
どうしたら…ハリーを助けられるかな?
……何か考えがあったら教えてほしいな……
ロナウド・ウィーズリー
にあてた手紙がクリスマスが過ぎて三日目の朝食の朝にふくろう便で届いた。
は中を開けて困った顔をして部屋に戻った。
鏡…だと。
おそらくは『みぞの鏡』であろう。
人の望みを映す鏡。
…どれくらいの数の人がその鏡の虜になって狂っただろう。
現実と幻の区別がつかなくなった人が何人いただろう。
鏡は真実を映すものではないのだから…僕たちは見てはいけないのだ。
それをハリーが見つけたと知らされたとき、少し寂しかった。
ハリーが鏡の虜になったと聞いたときは、納得してしまった。
きっと僕だって…鏡の存在を知らなければ…そうなっていただろうと思うんだ。
だから、なんとなく気になった。
ハリーの最近の行動もおかしかったし、声をかけても上の空。
少し、何か行動を起こしたほうがいいな、と思いかけていたころだったのだ。
ちょうどいい。
校長室へ行こう。
あの人なら、何とかしてくれるだろう。
僕がハリーを呼び止めるよりも…はるかに力が強い。
「…どこ行くんだ?」
「ん?校長室」
「何か用でもあるのか?」
「ちょっとね。も来る?」
「…遠慮しておくよ。あの校長は少しつかみづらいところがあるからね」
「じゃあ、僕一人で行ってくるよ。確かに着ている服のセンスは疑うよね」
二人で声を出して笑った後、僕は部屋を後にした。
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ロンからのお手紙でした!
ま、はいろいろ知っているとw
それからうちのダンブルドアは服の趣味最低だと(爆)