入学式
汽車がホグズミード駅へ停車した。
途中で知り合った新入生のドラコ、ビンセント、グレゴリーと共にプラットホームに降り立つと、冷たい夜風が僕の髪を浚っていった。学生でひしめき合うプラットホームの向こう側から、ゆらゆらとランプが近づいてきて、イギリス南西部訛りのルビウスが大きな声で一年生を呼んだ。
「イッチ年生! イッチ年生はこっち! さあ、ついてこいよ。あとイッチ年生はいないかな? 足元に気をつけろ? いいか! イッチ年生、ついてこい!」
毎年、新入生は船に乗って入城する。ホグワーツ城の地下の船着き場から玄関ホールへ案内され、他の学生たちが待つ大広間へと通される。それは壮大なホグワーツ城の姿が一番綺麗に見える道順で、彼らの心を躍らせる役割を担っている。僕ら寮長も、彼らと共に船に乗り込みホグワーツへ入城するのが恒例となっていた。
木が鬱蒼と生い茂る険しくて狭い小道をルビウスに続いて降りていく。黙々と彼の後について歩いて行くと、狭い道が急に開け、大きな黒い湖のほとりに出る。対岸の山のてっぺんに壮大な城がそびえ立っているを目にすると、大きく目を開いてその城を見つめ、新入生たちは驚きの声を上げた。大小様々な塔が立ち並び、きらきらと輝く窓が星空に浮かび上がっているそれが、ホグワーツ城だ。
岸辺に繋がれた小船に四人ずつ乗り込み、そびえ立つホグワーツ城を見上げながら鏡のような湖面を進む。蔦のカーテンをくぐり抜け、崖の入り口から城の真下にある暗いトンネルをくぐると、船は地下の船着き場に到着した。
初めての体験に目をキラキラと輝かせて興奮する子どもたちを見るのが一番好きだというは、新入生と全く同じ目をして彼らを見つめ、新入生が船から降りるのを手伝っている。早速新入生に取り囲まれたが彼らの数を数え、船の中に忘れ物がないことを確認したがルビウスに合図を送ると、ルビウスの大きなひげ面がにかっと笑みを浮かべた。
ごつごつした岩の路を登り、巨大な樫の木の扉の前に到着する。ルビウスが大きな握り拳を振り上げ扉を三回叩くと、エメラルド色のローブを着た背の高い黒髪の魔女ミネルバ・マクゴナガルが新入生の前に姿を現した。
ミネルバの後に続き、松明の炎に照らされた石壁の玄関ホールに足を踏み入れる。脇の小さな空き部屋で、少々堅苦しい彼女の挨拶を聴き、それが終わると新入生たちはもう一度ミネルバの後に続いて玄関ホールに戻り、二重扉を通って大広間へと進んだ。
彼らと共に大広間に入った僕らは、新入生の列から離れ、上座のテーブルに近い壁の前で組分けの儀式が終わるのを待つ。それは彼らよりも背の高い僕らが注目を集めないための配慮だった。入学式の主役は新入生であり、僕らはただの付き添いに過ぎないのだ。目立つのはよくない。
新入生を見つめる何百と言う在校生の顔に、嬉しいやら恥ずかしいやらさまざまな表情を浮かべた生徒たち。ミネルバが四本足のスツールを彼らの前に置き、その上に組分け帽子を置いたとき、やっと大広間中のざわめきが収まった。
(今年はどんな歌を作ったんだろうな)
隣に佇むが僕に呟いた時、ぴくぴく動いた帽子の破れ目が口のように開いて歌を歌いだした。
私はきれいじゃないけれど 人は見かけによらぬもの
私をしのぐ賢い帽子 あるなら私は身を引こう
山高帽子は真っ黒だ シルクハットはすらりと高い
私はホグワーツ組分け帽子 私は彼らの上をいく
君の頭に隠れたものを 組分け帽子はお見通し
かぶれば君に教えよう 君が行くべき寮の名を
グリフィンドールに行くならば 勇気ある者が住まう寮
勇猛果敢な騎士道で 他とは違うグリフィンドール
ハッフルパフに行くならば 君は正しく忠実で
忍耐強く真実で 苦労を苦労と思わない
古き賢きレイブンクロー 君に意欲があるならば
機知と学びの友人を 此処で必ず得るだろう
スリザリンではもしかして 君は真の友を得る
どんな手段を使っても 目的遂げる狡猾さ
かぶってごらん! 恐れずに! 興奮せずに、お任せを!
君を私の手にゆだね(私は手なんかないけれど) だって私は考える帽子!
歌が終わると広間にいた全員が組分け帽子に拍手を送った。四つのテーブルにそれぞれお辞儀をして、帽子は再び静かになる。
羊皮紙の巻紙を手にして前に進み出たミネルバがABC順に新入生の名前を呼ぶのを、最後の一人が終わるまで静かに見守るのも僕らの仕事だった。
スリザリンを除く各寮には毎年平均して40名前後の新入生が配属される。スリザリンだけは選ばれるものが少なく30名に満たないのが常だった。
自分の担当する寮に生徒が選ばれれば、テーブルについている在校生と同じように大きな拍手をその生徒に送る。新入生のすぐ傍にいるにもかかわらず騒ぎすぎてしまい、ミネルバにじろりと睨まれるのは毎年とで、僕とは進歩がない、と頭を抱えて彼らを諫める羽目になる。
「グレンジャー・ハーマイオニー」
汽車の中で出逢った栗毛の女の子の名前が呼ばれた。新入生の中から一歩前に進み出た彼女は、走るようにして椅子にすわり、待ちきれないようにグイっと帽子をかぶった。
程なくして帽子が“グリフィンドール”と叫ぶと、安心したような満足げな笑みを浮かべた彼女はまた走るようにしてグリフィンドールの寮席に向かった。
「残念、うちの寮だったみたいだ」
僕を小突いたが駆けていくハーマイオニーに盛大な拍手を送りながらそう呟いたので、僕はそれがどうした、というような視線で彼を見た。
「気に入ってたんだろ、あの子のこと」
「……否定はしない。だけど、彼女はスリザリン気質ではないよ」
「まあ、どっちかっていうとレイブンクローかグリフィンドールかで帽子が迷うタイプだろうな。彼女が入ったんだ。今年のグリフィンドールは確実に面白い寮になる!」
「君の寮は毎年にぎやかだ」
ヒキガエルを探していたネビル・ロングボトムはやや時間がかかったがグリフィンドールに選出され、その後すぐにドラコが名前を呼ばれた。僕と目を合わせて口端を上げた彼が、優雅に椅子に腰を下ろすと、組分け帽子は彼の頭に触れるか触れないうちに“スリザリン”と叫んだ。満足げな顔をして寮席に向かう彼に拍手を送る。これは当然の選出だろう。
「あの子、ルシウスのところの子? 鼻につく態度がそっくり」
「両親の寵愛を受けているから、多少年齢に似合わない言動をする時があるけれど、しつけは行き届いてるよ」
「……って、物事を好意的に捉えるのが上手いよね」
「苦労を苦労と思わないハッフルパフの寮長が何を言っているんだ」
「えへへ。今年の歌、面白い歌詞だったよね」
柔らかい笑みを浮かべたが、あ、あの子、と呟きながら残り少なくなってきた生徒の一人を指さした。
“ポッター・ハリー!”とミネルバに名を呼ばれ前に進み出たハリーは、心なしか少し青ざめた顔をしているように見えた。
無理もない、と僕は苦い顔をして会場内を見つめていた。ハリーの名が呼ばれた途端、それまでざわめいていた広間に、しーっというささやきが波のように広がったのだ。広間中の生徒たちが首を伸ばしてハリーをよく見ようとしている。名前だけが有名になってしまっていることが、彼に必要以上の緊張と不安を与えているようだ。
「どこに決まるかな?」
「……どの寮でも歓迎するさ」
彼の頭をすっぽり覆った組分け帽子は、ハリーの頭の上でとんがった部分を右や左に傾げている。
時々帽子は生徒たちの組分けに迷う。気質が態度にまで表れている生徒は簡単だが、内に秘めたる思いを持つ生徒もいるのだ、と彼が守護者の間で語っていた話は実に興味深かった。選出に時間のかかったネビルもハリーも、組分け帽子が迷うに足る何かを秘めているようだ。
「グリフィンドール!」
その声が会場に響き渡ると、グリフィンドールの寮席から今までで一番大きな拍手が彼に送られた。ふらふらとテーブルに辿りついたハリーと監督生のパーシーが力強く握手をしている。双子のウィーズリー兄弟が“ポッターを取った! ポッターを取った!”と歓声を上げる声が聞こえていた。
「よしっ! 間違いなく今年のグリフィンドールは面白くなるっ!」
「あなたの寮には毎年個性的な生徒が選出されますね」
そうして順調に組分けは進み、赤毛のロンも兄弟たちと同じくグリフィンドールに選出され、最後の一人、ブレーズ・ザビニがスリザリンに選出されると、ミネルバは手にしていた巻紙をくるくるとしまい、組分け帽子を片付けた。
上座の教員用テーブルの真ん中に座っていたアルバスが立ち上がり、腕を大きく広げ、みんなに逢えるのがこの上もない喜びだと言うようににっこり笑った。さあ、僕たちの番だ、ともう待ちきれないという表情でがアルバスを見つめている。
「おめでとう! ホグワーツの新入生、おめでとう! それでは、各寮の寮長を紹介しよう」
わーっという大きな歓声が大広間中に響いた。壁際にいた僕らが寮テーブルの前に進み出ると割れんばかりの拍手が広がる。
この歓声に包まれるのが好きなんだ、と言いながら自分の寮の生徒たちに大きく手を振り声援に応えているのはとだった。中々前に進まない彼らを僕とが急かすように呼ぶ。
「ハッフルパフ寮長、!」
「みんな、よろしくねっ!」
「レイブンクロー寮長、!」
「よろしくお願いします」
「グリフィンドール寮長、!」
「今年の寮杯はグリフィンドールがもらったっ!!」
「そして、スリザリン寮長、!」
「よろしく」
全員で一礼すると、もう一度大広間に割れんばかりの拍手が広がった。その拍手の中をそれぞれの寮テーブルに向かって進むと、指定された席へと腰を下ろす。ここまでが僕ら寮長の新学期の仕事だった。
寮長用の指定席は必ず新入生の顔がよく見える位置にある。顔触れの変わった寮テーブルは新鮮で、此処に腰掛けて新入生の顔を間近で見て初めて、新学期が始まったのだと言うことを実感することができる。
抱いていたトムを肘かけに腰掛けさせると、僕は顔を上げてアルバスを見た。
「それでは、歓迎会を始める前に、二言、三言、言わせていただきたい。では、いきますぞ。そーれ! わっしょい! こらしょい! どっこらしょい! 以上!」
茶目っ気たっぷりにそう言ったアルバスに、出席者全員が拍手と歓声を送った。
目の前に並んだ大皿が食べ物で満たされると、生徒たちは喜んで、ローストビーフ、ローストチキン、ポークチョップ、ラムチョップ、ソーセージ、ベーコン、ステーキ、ゆでたポテト、グリルポテト、フレンチフライ、ヨークシャープディング、豆、にんじん、グレービー、ケチャップ、ハッカ入りキャンディを思い思いに自分の皿にすくって食べ始めた。
「新入生の皆さん、スリザリンへようこそ。ホグワーツの中で最も優れた寮への入室を誇りにし、ホグワーツでの生活を楽しんでほしい。今年も寮対抗優勝カップを手にするのはもちろんこのスリザリンだと思うが、新入生諸君もぜひ、寮杯を手にする喜びを味わうために尽力してほしい」
主席の挨拶にスリザリンの席が沸く。新入生は年相応の騒がしさを持ってはいたが、他の寮の生徒に比べればテーブルマナーを心得ている。やはり、名家出身の子どもが多く選出されたのだろう。何人かはファミリーネームに聞き覚えがあった。
「興味深い生徒たちが集まったようだな、寮長」
「中々洗練された子たちだと思うよ、血みどろ男爵殿」
げっそりとした顔をしているが、鋭い騎士の目を持ち、銀色の血でべっとり汚れている衣服をまとったスリザリン寮付きのゴースト血みどろ男爵が姿を現すと、新入生が少し沸いた。延ばされた手を握ると、凍るような冷たさが全身を駆け巡り、心地よさを僕に与えた。しかしそれは、生身の人間には背筋の凍るような冷たさらしい。これを心地よいと感じるあたり、やはり僕は人間よりも彼らに近しい存在なのかもしれない。
血みどろ男爵がドラコの席を希望したために、ドラコは僕の方へ一つ席をずれてきた。優雅な身のこなしと洗練された態度が名家のしつけを物語っている。やが生意気だ、というのはこうした態度の上に年相応の幼稚さが重なるからかもしれない。
「グリフィンドールの奴らってどうしてあんなに騒がしいんですか。食事の一つもまともにできないみたいで、同じ学校にいる者として恥ずかしいことこの上ないです」
「昔っからよ。特に赤毛のウィーズリー家の双子ときたら、うるさくってかなわないの。わたし、彼らと同じ学年なんだけど、グリフィンドールとの合同授業はもう最悪よ。学校生活の半分を損してる気がするもの。少しは落ち着いて授業を聞けないのかしら」
「あんな奴らと関わってたら劣等だと思われるよ。僕たちは選ばれた存在なんだから、常に高いところを目指すべきで、ああいう下等な連中と付き合うべきじゃないんだ」
「あそこにはマグル生まれも多いしね」
隣の寮テーブルがひときわ騒がしいことに眉をひそめた生徒たちが次々に口を開く。確かにグリフィンドール寮の食事風景は好意的にとらえればにぎやかな食卓だが、スリザリン寮の生徒たちからしてみれば、マナー違反でしかない。苦笑しながら会話に耳を傾けていると、少し遠くに座っていた監督生が僕に声をかけた。
「寮長、本格的に授業が始まる前に、いくつか教えてほしいことがあるんだ。夏休みの間に指定された教科書は全部読み終えたけど、よくわからない個所があってね。変身術と魔法薬学なんだけど……」
「構わないよ。後で詳しく見てあげよう」
「ありがとう。今年はOWL試験もあるし、今まで以上に気合を入れないと、と思ってて」
勤勉と言う意味ではスリザリン寮生はレイブンクローの生徒をも越すだろうと僕は考える。純血主義だのなんだとのと他の寮生から煙たがられる傾向にあるが、彼らは自分の実力を名家出身という言葉で綺麗に飾り付けているだけである。
そう言うと、からは“物事を好意的に捉えすぎだ”と言われ、からは“それでも古めかしい思想が蔓延っている”と言われてしまうが、自分の寮の生徒は可愛く見える。もちろん僕ら四人の寮長はホグワーツのどの生徒にも平等に接しているけれど、一緒に生活する寮生との交流が一番多く、彼らと一番親密になるのも事実だろう。
「それにしてもホグワーツってすごいですね。僕は早く魔法薬学の授業が受けたいです」
「セブルスの授業か」
「スネイプ教授は僕の父の旧友なんです。授業もとても質の高いものだと聞いていますし、今から楽しみです」
デザートも食べ終えたのか、満足げな顔をしたドラコがそう言うと、先輩寮生たちが首を縦に振って頷いた。
教員用の長テーブルでは、黒髪で土気色の顔をしたセブルス・スネイプがクィリナス・クィレルと話していた。クィリナスは随分おびえた様子で胸の前で組んだ両手の指を忙しなく動かしている。
しかし、僕の目を奪ったのは彼の腕にしがみついたグリーンイグアナのほうだった。一瞬見間違いかと思ったが、よく目を凝らしてみても確かにそこにグリーンイグアナがいた。離れていて目の色までは分からなかったが、ダイアゴン横丁で出逢ったイグアナと酷似したそれに、冷たい汗が背中に流れる感覚がした。
ひじ掛けの上に座ったままのトムは、冷たい人形のまま動かない。まさか、入学式に堂々とヴォルデモートがやってくるわけがないじゃないか。アルバスだって目を光らせているんだ。きっとただの偶然だ。忘れたほうがいい。
考えないようにしても頭の中に沸き上がってくる嫌な想いをかき消したのは、アルバスが立ち上がった音だった。広間中がしんと静まり返る。
「えへん。全員よく食べ、よく飲んだことじゃろうから、また二言、三言。新学期を迎えるにあたり、いくつかお知らせがある。一年生に注意しておくが、構内にある森に入ってはいけません。これは上級生にも、何人かの生徒たちに特に注意しておきます」
アルバスのきらきらした目が、グリフィンドールの双子を見た。
「管理人のフィルチさんから授業の合間に廊下で魔法を使わないようにという注意がありました」
「今学期は二週目にクィディッチの予選があります。寮のチームに参加したい人はマダム・フーチに連絡してください」
「最後ですが、とても痛い死に方をしたくない人は、今年いっぱい四階の右側の廊下に入ってはいけません」
毎年恒例の緩い注意事項だったが、今年は一つ気になることが増えていた。
では寝る前に校歌を歌いましょう、とアルバスが杖を振って金色の文字を描き、生徒たちが自分の好きなメロディーでそれを歌うのを聴きながら、僕は小さく眉をひそめてアルバスの言葉を思い返す。
“四階の右側の廊下に入ってはいけません”とはどういうことだろうか。“とても痛い死に方をしたくない人”という言い回しも気になる。そこに入ると死ぬ危険性がある、ということか? だとすれば僕ら寮長には後で説明があるはず……
「ああ、音楽とは何にも勝る魔法じゃ。さあ、諸君、就寝時間。寮長は寮に帰る前にわしのところに来るように。かけ足!」
とびきり遅い葬送行進曲で歌っていた双子のウィーズリーが歌い終えると、アルバスはだれにも負けないぐらい大きな拍手をし、そして満腹で眠たそうな生徒たちに合図をした。
新しく監督生になった五年生が新入生を連れてそれぞれの寮へと進む。在校生達も自分たちの寮へ向かって大広間を出て行った。
全員がちゃんと大広間から出たのを確認すると、僕らはそろってアルバスのところへ向かった。やはり、四階の廊下について説明があるらしい。
「なんだろうな、四階の右側の廊下に立ち入り禁止、って」
「とても痛い死に方、ってどんなのだろう?」
「昨年までは特に危険なことはありませんでしたし、今年、何かが変わったということでしょうね」
デザートをたらふく食べたのか、あまい香りを漂わせたが僕の肩に腕を掛ける。教授たちも大広間からそれぞれの私室に戻ったらしく、今まで全校生徒がいた大広間に、僕たちとアルバスだけが残っていた。
クィリナスのグリーンイグアナといい、四階の右の廊下といい、なんだか嫌な予感がして、僕はその予感が当たらないことだけを祈っていた。
原作にグリフィンドール以外の寮の描写が少なくて書きづらい。